今までに、
- 悪徳業者にだまされないためのポイント
- 塗装会社の選び方
などについてお伝えしてきましたが、もう一つ、塗装会社選びのポイントとして「塗装技能士の資格をもっているか?」というものがあります。
今回は、塗装に関する資格についてお伝えしますので、塗装会社選びの参考にして下さい。
塗装にも資格があるってご存知でしたか?
驚くことに塗装業として営業するには、許可も資格も必要ありません。
そして、これが塗装業に悪徳業者が存在する原因の1つとなっています。
しかし、塗装には「塗装技能士」という資格があり、一級塗装技能士は7年以上の実務経験があって、はじめて受験資格が与えられる国家資格です。
どの業者にすればいいか・・・と、悩んだときには、
「塗装技能士の資格を保有している職人がいるかどうか」
を判断材料として選ぶのも1つの方法です。
塗装技能士とは
塗装技能士には、1級と2級があり、それぞれの特徴は以下の通りです。
1級塗装技能士
- 厚生労働大臣認定の国家資格
- 実務経験7年以上、または2級塗装技能士合格後、2年の実務経験が必要
- 実技と学科の試験で、合格率は50%前後
2級塗装技能士
- 都道府県知事認定
- 実務経験2年以上か、職業高校や専門学校などの学歴により実務がなくても受験できる
特に1級は、7年の実務経験と、さまざまな技術をまんべんなく作業することができなければ合格することができない難関試験。依頼しようと思っている業者に1級塗装技能士がいれば、心強いことでしょう。
塗装選びの判断材料の1つとして
「資格がない=技術がない」というわけではありません。
無資格でもすばらしい技術を持った職人は大勢います。
しかし、難関といわれる塗装技能士の資格をとるためには相当勉強しなければ合格することはできません。そしてその原動力となっているのは「いい仕事をしたい」という思いです。
外壁塗装の現場では、危険な足場の上り降りを100回前後繰り返します。重い塗料を持って手足が筋肉痛になったり、無理な体勢での作業で首や腰を痛めることも少なくありません。
真夏は極限の暑さで体力の消耗が激しく、冬の寒い時期に高圧洗浄でかっぱを着ていてもずぶ濡れになることもあります。
それでも「いい仕事をしたい」という気持ちに変わりはありません。その気持ちが「塗装技能士」という資格で証明されているのです。
安かろう悪かろうでは元もこもありません。家主様にとって重要なのは、机上の知識よりもその家の状況に対応できる実践的で幅広く奥深い塗装方法です。
そういう塗装をしてくれる業者を選ぶさいに、1級塗装技能士の資格を判断材料にすることで、間違いのない工事に近づくことができるのです。