塗装業界は、
- 相場がよく分からない
- 仕上がりを見ても、手抜きをされているか判断できない
- 金額にバラつきがある
などの理由から「だまされやすい業界」とよくいわれます。相見積もりをしたけれど、「適正価格が分からない・・・」「安い塗装業者を選んで大丈夫なのか不安・・・」
そんな悩みをお持ちのかたに、今回は悪質業者を見分けるポイントをご紹介します。
塗装の相場っていくらなの?
まずは塗装代金の相場を確認しましょう。塗装にかかる費用は大きくわけて
- 塗料代
- 足場代
- その他(高圧洗浄、養生、軒天塗装など)
の3つに分けられます。
塗料の種類や、1平米あたりの単価によって差は出ますが、30坪の場合で70万円~80万円、これに屋根の塗装も加わると100万円前後が相場といえます。
見積もりの段階で注意したいのは、
- 足場代が含まれているか
- 外壁と屋根は別々の表記になっているか
- どこの会社の塗料を使うかが明記されているか(エスケー化研、日本ペイント、関西ペイントが3大塗料メーカー)
- 下塗りも含まれているか
などです。塗装が終わってから代金を上乗せされることもありますので、疑問に思った点はすぐに解決するようにしてください。
なぜだまされてしまうのか
人が意思決定をするさいには「直感的な判断」と「熟慮の上の判断」という2つのメカニズムがあります。
そこで「早く塗り替えないと家が傷む」、「今日、契約しないとこの値段で提供できない」など、緊急性を求められると、判断までの時間が短い「直感」に傾き、冷静な判断能力を失ってしまうのです。
さらに悪質業者は不安をあおり、解決策を提示することであなたの心に揺さぶりをかけて理性的な判断ができない状態にしてしまいます。
悪質業者は、あなたの足元をみています。
「熟慮の上の判断」をおこなうためには、時間と周囲の協力は欠かせないことを、心にとめておいていただきたいと思います。
だまされないために注意する4つのポイント
最後に、だまされないために注意する4つのポイントをお伝えします。
- 相場を押さえた上で、複数の業者から見積もりをとること
- 訪問販売など、業者からのアプローチで決めるのではなく自分から探すこと
- あせったり、急いだりしないこと
- 1人で決めずに、家族や周りの人と話し合って決めること
悪質業者かどうかが分かるのは、5年、10年先のことです。
最初にいい業者を見つけておくと、その先ずっと安心しておつき合いしていくことができますので、特に初めての塗装の場合は、じっくり時間をかけて、十分に検討することをおすすめします。